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物語

狐と木こり8

「そうかい。あんたが見てないなら、こっちじゃないのかもしれないなぁ。」
「どこに行きやがったんだ? 向こうの方を探してみるか。」

猟師は木こりが小屋を指差していることに気付かず、立ち去っていきました。
木こりは独り言を呟きながら、キツネのいる小屋にやってきました。

「うーむ。教えてやった・・のに・・・」

木こりは小屋の前まで来ると、キツネに声を掛けました。

「おーい、もう猟師は行っちまったぞ。」

キツネは小屋から出てきて、木こりの顔も見ずに立ち去ろうとしました。

作成者: α's Shine

名古屋市熱田区の地下鉄日比野駅の上にある隠れ家的なアロマセラピーサロンです。皆様のおかげで24年経ちました。