「そうかい。あんたが見てないなら、こっちじゃないのかもしれないなぁ。」
「どこに行きやがったんだ? 向こうの方を探してみるか。」
猟師は木こりが小屋を指差していることに気付かず、立ち去っていきました。
木こりは独り言を呟きながら、キツネのいる小屋にやってきました。
「うーむ。教えてやった・・のに・・・」
木こりは小屋の前まで来ると、キツネに声を掛けました。
「おーい、もう猟師は行っちまったぞ。」
キツネは小屋から出てきて、木こりの顔も見ずに立ち去ろうとしました。
「そうかい。あんたが見てないなら、こっちじゃないのかもしれないなぁ。」
「どこに行きやがったんだ? 向こうの方を探してみるか。」
猟師は木こりが小屋を指差していることに気付かず、立ち去っていきました。
木こりは独り言を呟きながら、キツネのいる小屋にやってきました。
「うーむ。教えてやった・・のに・・・」
木こりは小屋の前まで来ると、キツネに声を掛けました。
「おーい、もう猟師は行っちまったぞ。」
キツネは小屋から出てきて、木こりの顔も見ずに立ち去ろうとしました。
キツネを追って、猟師が木こりのところにやってきて尋ねました。
「あんた、俺の獲物を見なかったかい?
すばしっこいキツネだよ。
こっちの方に来たはずなんだが・・・」
木こりは答えました。
「さぁな。知らねえなぁ。」
「知らない」と言いながら、木こりはキツネが隠れている小屋を指差しました。
木こりは暫く考え、答えました。
「うーん・・・」
「うーん、そうだなぁ。じゃあ、あの小屋にでも隠れていろ。」
キツネは木こりに言われた通り、小屋に隠れることにしました。
「木こりさーん!助けて下さーい!」
キツネは逃げて、木こりに助けを求めました。
木こりはキツネに尋ねました。
「どうしたんだ?」
キツネは木こりに必死に頼みました。
「猟師に追われているんです。助けて下さい、木こりさん。」
「ウォン!ウォン!ウォン!ウォン!」
猟犬が吠えます。
その猟犬の飼い主である猟師が駆けつけてきました。
「どうしたんだ? 何か見つけたのか?
あれはキツネじゃないか!
よしっ!行け!」
猟師は猟犬を駆り立てました。
「ウォン!ウォン!ウォン!ウォン!」
猟犬がキツネに飛びかかろうとします。
キツネは必死に逃げました。
木こりがそう言うと同時に、木が倒れだしました。そしてキツネは逃げ出します。
「わぁっ! ホントだー! 逃げろ―!」
倒れてきた木に驚いて、キツネは走ってその場から離れました。
「あぁ、ビックリした。本当に木が倒れてきた。
木こりさんが教えてくれなきゃ潰れてたよ。
木こりさん、いい人だな。」
キツネは木こりに尋ねました。
「木こりさん、木を切っているんですか?」
木こりはキツネに言いました。
「ああ、そうさ。木こりだからな。
木を切るのが仕事だ。」
「それより、そんな所にいると危ないぞ。木が倒れてケガしても知らねーぞ。」
『カーン、カーン』『トーン、カーン』
木こりが木を切っています。
『カーン、カーン』『トーン、カーン』
キツネは木こりが木を切っている音に耳を澄ませます。
「いい音だなぁ。何の音だろう?」
「ちょっと見に行ってみるか」
キツネは音のする方へ行ってみました。
名言集 ロバート・ネスタ・マーリー
(ジャマイカのシンガーソングライター、ミュージシャ
ン/1945~1981)
ひとつのドアが閉まったとしても
もっとたくさんのドアが開いているんだ
名言集 ロバート・ネスタ・マーリー
(ジャマイカのシンガーソングライター、ミュージシャン/1945~1981)
自分の生きる人生を愛せ
自分の愛する人生を生きろ