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心理

宝物は見つかりましたか?誰もが皆トレージャーハンター 2

一生、その矛盾を解決してくれる宝物を探し求める人もいるでしょう。
見つかるかもしれないし、見つからないかもしれない。

どこかでそれが嫌になり、本当にどうしても「したい、欲しい、手に入れたい」と、覚悟を決めてリスクを引き受ける人もいるでしょう。それでもがいて頑張ってみる。

それで、叶うかもしれないし、叶わないかもしれません。

でも、もがいてももがいても上手くいかない、手に入らない人もいる。それでも一生もがいて頑張る。それも人生でしょう。

もう、もがくのが嫌になり、もがくのを止め、諦める。ありのままを引き受ける。そこから明らかになることもある。それも人生でしょう。

又は、別な事でまたリスクを引き受けて、もう一度、頑張ってみる。
それで叶うかもしれないし、叶わないかもしれません。

今の世の中、持てる人はどんどん得て、持ってない人は増々持てない。
なんか変ですよね?でも、それが幸せと関係があるのかな?とも思います。

何かで成功すれば、あたかも全てが出来るがごとくお話しする方達もいます(笑)
「いやー、本当にそこまで言いきれるの?あなた神じゃないんだから」なんて方もいます。
勿論、そういう方からも学ばさせていただいてます。

つづく・・・

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心理

宝物は見つかりましたか?誰もが皆トレージャーハンター 1

私達は常に矛盾する何かをかかえています。

痩せて綺麗になりたい、でも美味しいものを何時でも思いっきり食べたい。

収入を増やしたい、でもこれ以上働きたくない。

多くの人から賞賛されたい、でも人づきあいは苦手だ。

恋人が欲しい、でも嫌われるのも嫌うのも嫌だ。

人気者になりたい、でも人に非難されたくない。

何でも相談できる友達が欲しい、でも人の悩みは聞くと疲れるからあまり聞きたくない。

成功したい、でも損も失敗もしたくない。

そこでこの矛盾を何とかしてくれる情報を探しまくり、大体行き着くのが「どれだけ食べても大丈夫、好きなものを好きなだけ食べて綺麗に痩せる。」

「働く人ほど収入が低い、がんばって働くほどあなたの収入は減る。」「あなたではなくお金に働いてもらおう」「頭で儲ける、知らないとあなたは大損してます。情報弱者は生き残れない!」「あなたが働かなくても、ほったらかしでも月々〇〇万稼げる。」

なんてものにとびついてしまいます。高いお金を出して成果があればいいんですが、そんな宝物を見つけようとしてたりします。(笑)

それでダメでも何故かしばらくたつと今度こそと同じようなものにとびついてしまう。
こんな人いると思いますが、あなたの近くにもいませんか?

あっ、俺か(笑)

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名言集

名言1-ガンジー

名言集 マハトマ・ガンジー
(弁護士、宗教家、政治指導者/ 1869~1948)

毎晩、眠りにつくたびに、私は死ぬ。
そして翌朝、目を覚ますと、生まれ変わる。

インド独立の父、マハトマ・ガンジーの言葉です。

私がとても好きな言葉の一つです。
生きてるだけでも、いい時もあれば辛い時もありますよね?

辛い時はこの言葉を思い出して「また、いい時もあるか!」と、寝ちゃいます(笑)

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心理

不安、心配、恐れからの解放3

あなたが何かをしているときに、もう一人の自分が自分を客観的に見ているのを感じた事があると思います。「あっ、今自分は〇〇しているんだ」みたいな感じですね。
自分を客観視する能力を「メタ認知」と言いますが、この「自分を客観的に見ている自分」を鍛える事で恐れや不安、心配事から早く抜け出しやすくなります。

自分の考え方のクセに気がつき、「こんな時に何時もこうだな」「こういう時に何時も〇〇の気持ちにになってしまう」など、まずは自分が自分を理解する。これが結構、重要になってきます。
人は誰でも自分の気持ちやそこから生まれる言動や行動などを無意識かつ主観的に行っています。ですからこの力を鍛える事で冷静に自分を捉える事が出来るようになってきます。
とは言うものの、私なんかまだまだ今でもよく感情的になってしまいます(笑)。これなんか、まだまだ自分を客観的に見れていない証拠ですよね(笑)

これを鍛えるのにはマインドフルネスや瞑想、「止想」などがもってこいですが、これ、なかなかやらない人が多いんですよね(笑)。そこで何かないか?と思ってたら、「そう言えば、これ使える」ってのがありました。それはノートを少しだけ書くものです。やり方はいたって簡単です。

なんとなく同じ場面や同じ状況で、同じような出来事で「不安や恐れ、悩みを感じているな?」って感じたら、忘れないようにノートに記録しておきます。ノートの1ページを半分に折って、向かって左半分に不安や恐れ、悩みなど、または楽しかった気持ちを書いてみます。右半分はその気持ちになった出来事や状況を書いておきます。

左半分は想像や気持ちの世界ですね。右半分は実際に起こった出来事です。ただそれをつけてみる。日付も書いておくと後で見直すとき便利です。(一日に5つほどの気持ちでよいです)

不安や恐れや悩みだけでなく、幸せに感じた事なども日記のようにつけていきます。

更に後ろに五段階の評価で数字をつけときます。スゴイ良い気持ちなら5 よい気持ちなら4 普通は3 嫌な気持ちは2 すごい嫌な気持ちなら1

これだけでも自分の心の癖が客観的に理解できてくると思います。まずは治そうとかせずに、ただ書いておいて見直してみる。後は自分の中にある「自分を幸せにする力」を信じて、気持ちを変えれるなら変えればいい。

不安や恐れ、悩みが多い人は、こんな簡単なことから始めてみてはいかがでしょうか?

更にそれもやりたくないなら、何か食べましょう(笑)。温かいものを食べてみましょう。
私たちは動物なので、お腹が空いているとどうしても不安や恐れを感じやすくなってしまいます。まずは食べたいものを食べてみましょう。

それも食べたくないなら、せめて温かい飲み物を飲んでみましょう。飲めた、食べれたなら、お風呂に入ってみましょう。

それができた後でノートをつけてみる。それも1行だけで充分。左に想像(思った事、悩み、不安、恐れ)、右に現実(起きた出来事)、それだけ。事実と想像、それだけ書いて見比べてみます。

ノートをつけていくと「自分を幸せにする力」が考えの癖を治すアイディアを教えてくれるかもしれません。

そうしたら今度は見開きで左のページにアイディアを書いていきます。今まで通り右ページは2分割して右が出来事、左が想像ですね。

やってみて合わなければ捨てる、止める、今日は止めとく、ただそれだけです(笑)

このノートの書き方、左に思った事、右に事実を書く、5段階評価は私の考えではなく、私も続けているスマートノートというノート術の方法です。それを少しだけ変更したものです。本当に役に立つので読書が苦にならない方は一度読んでみて下さい。

「あなたを天才にするスマートノート」岡田 斗司夫(著) 出版社:文藝春秋 (2011/2/25)

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心理

不安、心配、恐れからの解放2

私の仕事はボディーセラピーです。初めのうちは「身体のケアなのになんで心理が必要?」なんて思っちゃう方もまだまだいました。いや、今でもいます。(笑)

肩こり、腰痛、各種の痛みの緩和なので、生理学的な知識なら必要かも知れないが、「なんで心?」なんて思われてもいます(笑)

さすがに私のお客様はご紹介が多いので、理解して下さってる方のほうが多いと思いますが、それも解りません(笑)

「心は心、身体は身体、それぞれの肩書のある専門家に見てもらう」、当たり前の考えで、勿論正解でしょう。
しかし、長年こういった仕事をしていれば自然に理解できてくるのですが、身体は身体の知識や経験技術、心は心の知識や経験や技術があればいいなんて単純にいかない場合が多くあります。人の心と身体は互いに影響し合ってます。

例えば抑うつなどで悩まれている方達は、身体の筋肉が緊張して取れない状態の方がほとんどです。
特に肩胛骨周りの深い筋肉に緊張が見られます。表面の筋肉ならマッサージなどで一時的に解れるのでよいのですが、深い筋肉にはなかなかアプローチ出来ないと思います。できても一時的に解しただけでは根本的な解決にはなりません。

当たり前のことなんで少し考えれば解りますが、人は不安、恐れ、悩みがあれば当然それが身体にも現われてしまいます。
筋肉が緊張し、神経を圧迫すれば痛みも出ます。自律神経の交感神経が常に優位で、副交感神経があまり活性化されていなければ、当然内分泌系や免疫系に影響を与え、感染症や細胞のガン化、だるさ、不眠、臓器の異常、それこそ色々な病気が生み出されていくかもしれません。

身体の痛みや緊張が取れずに心の不安や恐れをどうやって取るのでしょうか?
心の不安や恐れ、悩みが根本原因でも、それを見ないで病気や身体の異常を一時的に治しても、またどこかに異常が出てくるのでは?

という事で、前書きが長くなりましたが前回の続きです。

他の動物でも怪我や病気になれば「痛い」「辛い」「苦しい」と思うでしょう。

前回も書きましたが、これらは事実です。困ったことに、人は病気になって「痛い」「辛い」「苦しい」の事実から想像上の苦しみを勝手にどんどん生み出していきます。

「このまま治らないならどうしよう」「仕事、勉強が遅れてしまう、どうしよう」「このまま職がなくなったら」「家族にこれ以上迷惑かけたら」・・色々生み出して物語を作っていきます。すると身体の方も痛みが増したり辛さが増したりしてしまうでしょう。

更にうつや不安が大きい人、常に悩み事が多い人などは、他人の物語まで自分に結び付け考えてしまう特徴があります。
例えば「友達がケンカしていた」。それを見て「えっ、この前、私が話したことでケンカしてるんじゃないの?」
「だって、あの二人仲がいいのにあんなケンカするなんて・・」「やはり私が原因でケンカしてるんだ、どうしよう」
コントロールできない他人の物語にまで自分を登場させて、新しい「不安物語」をどんどん作り上げていきます。

そんな動物は多分人間だけでしょうね。しかし、生物が生き残っていく過程において不安を感じる、恐怖を感じる、それは生きる上でとても大切なものです。それがあったからこそ生き物は現在まで命を繋げてこれました。
ですから恐怖や不安を感じる事、それ自体は決して悪いものではないのです。
問題はそこから生まれてしまう「自動的に生まれてくる想像的な思考」です。

まずはそれに意識を向けてみます。何時も同じ気持ちや同じ考え、同じ感情に振り回されていないか?

ここに気づく事が次のステップだと思います。

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心理

不安、心配、恐れからの解放1

私も含め、多くの人達が多くの時間「今、ここ」に意識が向かず、必要以上に過去や未来に意識が向いてしまっています。

ストレスがあまり無くて心も体も良い状態なら、いい事を思い出せたり、良い未来を描いたり、語ったりもできるでしょう。
しかし、疲れが溜まっていたり、不調の時、またはストレスとなる出来事に出くわした時などは、嫌な事を思い出して出来事を繋げて「悲劇のヒロイン物語」を作ってみたり、未来の心配事を繋げ「不安物語」などを創作してしまいます。

例えば、「会社で上司に挨拶したが無視された」「学校で友達や先輩に挨拶したが無視された」。誰でもよくある事です。
「あっ、気づかなかったのかな?」、これならここで終了で問題にもなりません。こう考えられる時もよくあります。
しかし、「えっ、もしかしたら私何かまずいことした?」「えっ、嫌われてるの、私?」、「何で?」って思うと「お悩み物語」や「不安物語」が開幕です。

挨拶をしてくれなかったことは事実です。→「えっ、もしかしたら私何かまずいことした?」これは想像です。
しかも勝手に浮かんでくる想像の思考(自動思考なんて言います)。更に人はここから「そう言えばこの前のあの言い方、まずかったかな?」「あの時、断ったから怒ってるんだ」と、物語をどんどん作り上げてしまいます。

更に、「あの人に嫌われたら・・〇〇も困る・・〇〇に迷惑かける・・〇〇さんにも嫌われるんじゃないか」。
物語をどんどん作り上げていきます。

もう一度言います。挨拶をしてくれなかったことは事実です。その先は想像です。過去の記憶を当てはめたり、未来の不安を想像したりして創作したものです。しかもあなたがしたくてしてしまうものではなく、勝手にどんどん物語を作り上げ、「私なんてどうせ皆に嫌われる存在なんだ」、こんな物語を作ってしまうかもしれません。
最終的に「この先も人に嫌われて、人間関係に悩まされるだろう」といった未来に希望が持てなくなってしまうかもしれません。

アメリカの実験ですが、「あなたは何が心配ですか?」「あなたには今後何が起こると思いますか?」と、二週間分記録してもらいました。
その後、その予測と実際に起きた結果を照らし合わせてみると、97%もの心配事がただの思い過ごしだったことが判っています。更に心配事の85%で悪い事を予想していたにもかかわらず、実際は良い事が起きたと言います。
このような事が解って「なーんだ、そうか。じゃあ心配いらないな」と思えればいいんですが、人はなかなか事実を知っただけでは物語を勝手に創作してしまう自動思考は止まらないものです。

しかし、こういった事実もあると、まずは認識する。頭の隅にでも置いといて下さい。(笑)

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生理

「ひとの気持ちが聴こえたら」

「ひとの気持ちが聴こえたら」ジョンエルダー・ロビソン / 高橋知子 という、実話を基にした本があります。
岡田斗司夫さんがユーチューブでも取り上げられていましたね。TMS(経頭蓋磁気刺激)という脳神経の治験を受け、体験したノン・フィクションです。

著者でありこの本の主人公のロビソンさんは、音学関係で成功し、ゲーム業界でも才能はあるものの対人関係から転職し、自動車修理会社を営むようになります。
ロビソンさんは昔から人との関係が上手くいかず、友人もできず、何時も人から「つまはじき」にされていました。自分でもその事を理解していましたが、アスペルガー症候群と診断されたのは40歳の時だったそうです。

そこから、その経験を基にアスペルガー症候群の体験記や自閉症に関することをまとめた本も書き、成功します。そして色々なワークショップにも呼ばれるようになりました。そのワークショップでべスイスラエル病院で成人の自閉症患者の知能指数を上げるプロジェクトを行っているリンジー・オバーマン博士と出会い、TMS(経頭蓋磁気刺激)の脳神経の治験を受ける事になります。

アスペルガー症候群とは発達障害の一つで、コミュニケーション能力の低さや共感性が働きにくい事、こだわりの強さや感覚過敏などの特徴を持つ一方、知能や言語の遅れがない方です。

ロビソンさんが脳へ電磁場の放射を受けると、人の気持ちが理解できるようになったといいます。それも一般の理解できるレベルを突き抜けて、まるで「テレパシーが使えるのでは?」と思えるレベルまでその能力が高まったそうです。ただし、この効果が続くのは長くて数週間、短ければ15分だったそうです。

更に、治療が上手くいくほど、それまで上手くいっていた夫婦関係も破綻していきました。ロビソンさんの奥さんはうつ病で、アスペルガーのロビソンさんとは対照的に人の気持ちを必要以上に敏感に察知する為、両方が無いものを補い合う関係だったのです。しかしその関係が治療の為に崩れていったためです。

現段階ではTMS治療の効果は、発達障害そのものを改善するのかどうかは判っていません。
判っているのは、TMS治療が発達障害からくるうつ症状の改善になるという事です。そうは言うものの、今後、多くのデータが集まり、TMS治療から発展した何らかの方法で発達障害の方への朗報があるかもしれませんよね?

しかし、私がここで言いたいことは別にあります。それは「ある特性が劣っているという事は、ある特性が優れているのでは?」という事です。

この本にも書かれてあるように、「脳の領域を活性化するにはその対極である脳領域を抑える事」というのは、私なんかの素人にはとても腑に落ちます。抑える事で逆の領域が活性化する。もしかしたら、活性化しているという事は、何処かの領域が抑えられていることもあるのではないでしょうか?

私達は人より劣っていたり負けているところを見つけると、自分を「ダメなヤツ」って苛めてしまったりします。また、何か上手くいっている人は全てが上手くいってるようにも思えてきます。
しかし、人間は神様じゃないんだから、全てを選択する事は不可能です。何かを選択すれば何かは選択できない。劣っているところがあるなら優れているところがある。すべて上手くいっているようでも必ず足りないもの・満たされない事がある。それが人間なんじゃないでしょうか?(笑)

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心理

なりたい自分に近づくには、やる事よりもまずは止める事

なりたい自分に近づくには、やる事よりもまずは止める事

私のお客様のほとんどが、十年、二十年の長いお付き合いの方が多くみえます。身体が楽になってからでも病気になりにくい心や身体のケアも含めてお付き合いいただいている方が多くみえます。

ですから、身体のケアはもちろん、色々な事も相談してくださいます。その中でも「変わりたくても中々踏み出せない」、そんな話もよく聞きます。

私達は「こうなりたい」「こうしたい」「こんな自分になれたらいいのに」なんて事を、常にではないにしろ、時として考えています。

そしてその方法も、人に言われなくとも、本を読まなくても、高いセミナーに通わなくとも、どこかで既に解っていることも幾つかあります。

例えば、それにはまず自分を変えないといけない。これは解っています。
それには行動を起こさないといけない。これも解っています。
それにはまずは勇気をもってその一歩を踏み出さないといけない。これも解っています。

でも何故かその一歩が踏み出せない、一歩を踏み出して行動を起こせても長続きしない。
自分を変えたいと思う程に邪魔が入って断念してしまう。

何故でしょうか?どうしたら少しはそこに近づくことができるのでしょうか?

前に「結果を求めず少しづつ行動するのが有効では」って話を書きました。でも、意外とそれができない人も多いと思います。

人の行動のほとんどは無意識で行われています。
朝起きてから夜寝るまで、ほとんどが「あれしなくちゃ」「これしなくちゃ」「これやってからじゃないとこれができない」って1日を過ごしてしまいます。また、いちいち考えなくとも、何をしたか解らないうちに1日が過ぎていってしまうことも多くあります。

誰でも毎日やらなければいけない事が、意識していないだけで実は数多く存在しています。顔を洗う、歯を磨く、食事を買ってくる、食事を作る、食事を食べる、食事を食べに行く、着替える、シャワーを浴びる、お風呂に入る、トイレに行く、当たり前のことでも生きるだけでしなければならないことが数多くあります。その数多くのことを無意識で行動しています。

要するに、今のままで何かをしようとしても時間、エネルギー、必要なお金がいっぱいいっぱい、そこに新しい事をする余裕がないからできない。意外とそれが理由だったりします。

ですから行動に移せない理由を「私はダメなやつ」って勝手に自分でレッテル貼ってしまわず、まず何かを止める事から始める事は有効だと思います。するとそこに「空き」が生まれます。空きが生まれたら何かで埋めないと人は落ち着かなくなります。

その空きに「こうなりたい」「こうしたい」に関連する行動で少しづつ埋めていく。

こんな事から試してみてはいかがでしょうか?

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心理

アドラー心理学と御蔭さま

 

人の悩みの多くは対人関係にあると言われています。

対人関係の悩みを増やしてしまうのが承認欲求をベースに人間関係を構築してしまうことです。これだと常に他者に振り回され、自分が本当にしたい事もできす、したいことより他者をベースにした「やらなければならないこと」に押しつぶされ、生き辛くなってしまいます。

また、他者を競争相手と見なし、これをベースに対人関係を捉えてしまっても、他者をライバルと見なしてしまいます。更には敵と見なしていき、これもまた生き辛くなってしまいます。

それに、一時的に勝者であって周りが言う事を聞いてくれていたとしても、いずれはその力も衰えて負ける時がきます。それにも関わらず勝ち負けに執着をおこしてしまえば、更に人生が生き辛くなってしまうことにもなります。

更に生き辛くするものに、「他者と自分の課題を混合させてしまう」という事があります。
他者の課題は他者のもの、自分の課題は自分のものです。自分の課題に対して他者がどのように評価しようとも、それはその人の考え方や捉え方次第であり、自分がどうする事も出来ないものなのです。そこに意識を向けても仕方ありません。気にしないことが大切です。これを気にし過ぎれば、そのうちこれもまた生き辛くなってしまうという事です。

故に、承認欲求と競争意識に意識を向けない、他者と自分の課題を混同させない人間関係を構築していく必要が出てきます。

それにはまず現在描ける理想の自分を想像し、今の自分とのギャップにだけ目を向ける事が必要です。
常に「認めてくれるもの」も自分、「競う合うもの」も自分であり、理想の自分と現在の自分を比較し、無理することなく少しづつそのギャップを埋めていけば良いと思います。

上記に示したことから対人関係の捉え方を出発すれば、最終的にアドラーが言う共同体感覚を呼び起こす事ができるかもしれません。

共同体感覚を呼び起こす。これは長年人類が培ってきたもので、誰でも既に持っているために、身につけるのではなく掘り起こしていくようなものだと言われています。しかし、この共同体感覚の「共同体」という言葉だけでも通常で想像するような既存の捉え方ではなく、過去から未来、そして宇宙全てを含んだ、文字通りの「すべて」が共同体なのだという壮大なスケールの捉え方です。

アドラー自身も「共同体」について「到達できない理想」だと考えていたほどですから、なかなか簡略に説明できないものかもしれません。あくまで主観的な私の捉え方を少し書いていきます。

人は人と交わり、認め合う事で幸せを感じる生き物。しかしそれは一人でいる時に感じる事ができないかと言うと、そうでもありません。

例えば、もしあなたが一人暮らしで、仕事を終えて帰ってきた。「誰も食事を作ってくれないし、一人で作って一人で食べるか?」

そして「まぁ今日はパスタでも食べようか」と冷蔵庫を開く。この冷蔵庫が無ければ食べ物を保管しておくことも出来ない(感謝)。卵、ニンニク、ベーコン、チーズ、パスタ・・・「これらでカルボナーラでも作るか?」
この材料全てが、誰かが「材料」にまでしてくれました(感謝)。

鳥さん、豚さん、牛さんの協力も勿論必要(感謝)。鍋に水を入れ、調理器にかける。まな板、包丁を使う。電気や水道、ガスも使う。あなたのカルボナーラが出来るまでにどれほどの人間や生き物、自然の恵みが必要か?

こう考えると、全てのものは時間も空間も越えて、あらゆる者達がそれぞれの役割をこなしてくれた「おかげさま」で、あなたはカルボナーラを作る事も、食べる事もできます。「感謝」ってことになります。

日本には素晴らしい言葉があります。そう、「御蔭さま(おかげさま)」です。私はこの感覚に近いかもな?って思ってしまいます。

あくまで主観なんで、そこんとこヨロシクです(笑)

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生理

脳って10%しか使われていないの?!

能力開発セミナーやスピリチュアルな講座などで「通常、脳は10%しか使われていないから、残り90%を開発すれば凄い能力が得られる」的なものがよくあります。

同時に「脳は100%とは言わないが、大部分は常に使用されている」ってのが最近のお話になっていたりもします。では、何故このような誤解が生まれたかと言えば、三つくらいの理由から生まれた誤解のようです。

一つ目がアインシュタインが言った言葉に「我々人間は潜在能力の10%しか引き出せていない」という言葉があり、それが「通常、脳は本来10%しか使われていない」という言い方がよく使われるようになった。これが一つ目。

二つ目は脳(動物実験)に電気刺激を与えたりしてどのように脳が使用されているのかを研究していたころ、刺激しても変化が見られない場所が多く見つかった(サイエントエリア)事が「通常脳は10%しか使われていない」になった。これが二つ目。

更に脳には神経細胞と言われる、実際に信号の伝達をしている細胞以外の「グリア細胞」と言われるサポート的な細胞(酸素や栄養素を運んだり、脳関門の役割)がある。そのグリア細胞の数が、当時神経細胞に比べて圧倒的に多いと考えられていて、これらの細胞が活動していないと誤解されて「通常脳は10%しか使われていない」になった。これが三つ目。

こういった誤解から、脳は通常10%しか使われていないと言われるようになったようです。

しかし、脳の大部分は常に使用されていることは解って来たものの、「脳は幾つになっても成長できる」事や「脳をより上手く使いこなすこと」とはお話が違いますよね?

こんな記事もありました。解りやすいところだけ引用します。

『神経細胞(ニューロン)が緻密な脳のネットワークを作って,記憶や学習という脳の中心的な役割を果たしているのに対し,グリア細胞はこれらを補佐する脇役と考えられてきた。グリア細胞の役割はニューロンに栄養を運んだり,軸索を絶縁して電気信号を送る手助けすることで,積極的に脳機能に影響を与えているとは考えられなかったからだ。

しかし,最近の研究から,グリア細胞の別の姿が見えてきた。グリア細胞はニューロンが置かれた状況をモニターしながら,グリア同士で情報をやりとりし,ニューロンのシナプス形成をコントロールしているらしい。記憶や学習という脳の高次機能は,実はグリア細胞によって支えられている可能性が高い。

少し込み入りますので以下省略

・・・・・脳のモデルが劇的に変わるかもしれない。

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0407/glia.html 日経サイエンス

この他にもグリア細胞は神経細胞と密接に連絡を取り合っていて、その働きで脳の機能が左右されることを示した実験も他にあります。

要するに「脳は本来10%しか使われていないってことはない」「神経細胞の働きは解ってきた」ものの、それより数が圧倒的に多いグリア細胞の事も神経細胞とグリア細胞が連携をとることで脳の機能がどのような働きを見せるのかを解明するのはまだまだ始まったばかりのようです。

少し前までは、成人の脳細胞は毎日どんどん減って決して増えることはないと言われてましたよね?しかし、確か20年くらい前「海馬周辺の細胞が増える」を皮切りに、脳の様々な場所でニューロ新生(新しく生まれる事)が発見されています。

現時点で確実に認められている場所は二か所(多分現在は増えてます)ですが、まだまだ増えてくると予測されます。脳だけに限らず、例えば胃潰瘍の原因が、昔は「ストレスが原因」と言われていましたが、ピロリ菌の発見とともに「ピロリ菌が原因でストレスなんて関係ない」なんて言ってましたよね?ところが最近は「ピロリ菌だけが原因ではなくストレスが付加されると潰瘍ができる」に変更されています。
科学は素晴らしいと思いますが、少し前の定説が常に塗り替えられるので、あまり「科学的にありえない」って言い切るのはどんなものかな?って感じです。ですから、もしかすれば「通常はまだまだ人は脳の機能を充分使いこなしていない」が正解のように思われます。だって理解ができてもいないものを充分に使いこなすことなどできないですからね(笑)