タッチングの重要性を示す実験

初めにスタンフォード大学で行われた実験を紹介します。この実験は看護育児室を通常どおりの看護を行うグループと乳児の背中を数時間置きに15分間「さする」グループに分けました。
結果、タッチング(さする)を実行した乳児の方が通常どおり看護を行った乳児よりも生存率が高かったという報告があります。

もう一つ、オハイオ大学で行われたウサギを用いた実験で驚くべきものがあります。
この実験ではウサギに脂肪分の多く有毒な高コレステロールの餌を与えました。本来この実験でウサギは動脈硬化を起こすはずでしたが、しかし不思議なことに、ある一つのグループだけが動脈硬化の発生率が60%も少なかったのです。何故、同じエサを与えたのに結果に違いがでたのか?この不思議な現象を調べていくうちに判明したことがありました。それは動脈硬化の発生率が60%も少なかったグループを担当していた研究者の学生が、そのウサギたちに餌を与える前に、優しく「撫でたり、さすったり」「話しかけたり」「抱いたり」していたことが判明したのです。その後もこれを確かめる実験が行われましたが同様な結果を得ました。

他にもこのような実験や報告が多数、見受けられます。ウサギの実験では動脈硬化が起るといった極めて身体的な症状です。コレステロールが動脈に付着して起るこの症状は、高いコレステロールの食物を食べ続けることが原因です。しかしこのウサギは研究者からの思いやりや愛情をもらい、通常では考えられない結果になりました。ウサギなどの動物でこのようなことが起るとすれば、人間ならどうなるのでしょうか?もしかしたら、それとは逆なことも考えられるのでは?と、私などは思ってしまいます。